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あの子が結婚するなんて/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★

五十嵐 貴久さんのブライダル・コメディです。

主人公の西岡七々未(にしおか ななみ)は大手企業フクカネに勤める32歳

ある日学生時代からの親友小松美宇(こまつ みう)から頼まれ結婚式の「ブライズメイド」を務める事になります。
「ブライズメイド」とは初めて聞いた単語でしたが簡単に言えば結婚式前の準備(想い出の場所を巡って撮影し動画を作成したり)や結婚式、披露宴、二次会などを手伝い及び盛り上げ係りの様な物

七々未、美宇を中心とし高校時代の仲良しグループ、大谷恵子・今井友加・安藤沙織この5人が軸となり物語が展開して行きます。

結婚式をテーマにしたドタバタコメディを想像していましたが、内容は結構女同士の内に秘めた恨み、嫉妬、カーストがあり、女あるあるがリアルでした。

冒頭から主人公の七々未に感情移入して読んでいたので美宇が取った行動に関しては私もとても嫌な気持ちになりました。

女友達は楽しい、けれど時に辛辣で裏切りもある。
特に結婚式となると花婿の品定めから始まり、自分と相手を比較して幸せ度をチェックしたりもする。
コメディでありながらリアリティが溢れ微妙な読後感となりました。




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