★★★
「悲鳴だけ聞こえない」「河部秀幸は存在しない」「無意味な遺言状」
「依頼人の利益」「上代礼司は鈴の音を胸に抱く」
シリーズ第三弾で、5話収録の連作短編集。
前二作は未読だが問題なく楽しめた。
この弁護士事務所には様々な依頼が舞い込んで来る。
企業内パワハラ、弁護士名を騙った詐欺、遺産相続、自己破産、遺言書など、どれも切実な悩みだ。
新米弁護士の木村と、広い視野を持つ先輩弁護士・高塚が協力し、丁寧な調査で問題を解決していくさまは読んでいて気持ちが良い。
誠実を絵に描いた様な弁護士コンビ、実在していれば間違いなく依頼する。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞