わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ランチ酒/原田 ひ香【レビュー】

★★★★

初読みの作家さんでしたが思いのほか面白かったです。

タイトルから美味しいランチとお酒のお話だと想像していましたが
そこに「見守り屋」と言う主人公・犬森祥子(いぬもり しょうこ)の斬新な職業と全16話の中に登場するそれぞれの人間模様がミックスされている事で、今までにない新鮮な物語になっていました。

夜から朝まで営業する「見守り屋」
ワケありの人が何人も登場しますがみんなそれぞれに問題を抱えつつ前向きに生きていてジンとする箇所もいくつかありました。

祥子、祥子の元夫、娘、祥子の友人の亀山、幸江、ワケありの人々、みんな完璧じゃないけれど、人間らしくて温かみがあってとても身近に感じます。
読後感も良く心がぬくもるストーリーでした。

お腹がすいている時に読んだらお腹の虫がグーっと鳴る事、間違いないでしょう。




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