★★★★
長く続くコロナ禍で当初の緊張感が薄れ緩んでいた気持ちに喝を入れて貰えた。
小説の形が取られているが、実在人物が登場し国の政策やコロナの流れも忠実に描かれた本作は限りなくノンフィクションに近い。
物語は大学病院の勤務医、女性看護師、町医者、其々の視点で進んでいく。
緊急事態宣言の遅れや、反ワクチン運動、マスコミの迷惑行為など、コロナ終息を願い命懸けで闘う医療従事者にとってどれ程のストレスだっただろう。
身体のみならず心まで壊れていく医師や看護師の姿に涙が込み上げた。
自分達がすべき事を再確認し身が引き締まる熱い一冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。