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ナイルパーチの女子会/柚木 麻子【レビュー】

★★★★★

表紙のイラストに描かれている可憐な女性達のさぞや楽しい女子会の物語かと思いきや蓋を開けたらかなりハードな女性たちが描かれ読んでいる間中、息苦しくなる程、濃い内容でした。

ナイルパーチの説明が表紙裏に記載されていますが
ナイルパーチとは…
>スズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚で凶暴性も持つ要注意外来生物との事
その「ナイルパーチ」の女子会とあればきっと一筋縄では行かない物語なんだろうと覚悟を決めて読み始めました。

この物語の主人公、志村栄利子(しむらえりこ)は商社に勤めるOL

ブックマークしている「おひょうのダメ奥さん日記」に嵌っています。

行きつけのお店「ジゼル」で偶然出会った栄利子とブロガーのおひょうこと丸尾翔子

この出会いが発端となり栄利子の翔子に対するストーカーが始まって行きます。

栄利子の異常ぶりに辟易していれば翔子、栄利子の学生時代の友人・圭子、栄利子と同じ商社に勤務する派遣社員・真織と次々に怖い女性たちが登場し、そのあまりの展開に震えました。

栄利子のストーカーぶりを批判していた翔子が自分では気が付かないうちに人気ブロガーNORIのストーカーになっていたり人間は他人の事はしっかり見えていても意外と自分の事は顧みない生き物かも知れないと感じました。

怖いエピソードがてんこもりですが、それぞれの女性たちに自分自身を重ね合わせ近い事があったんじゃないかと感じたり考えさせられたり女性の深層心理に迫った内容はかなり強烈でした。

読んでいる間中、怖くて辛い、けれど途中で閉じる事が出来ない。
まるで深い海の中でもがいている様な錯覚に陥った作品でした。




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