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終の日までの/森 浩美【レビュー】

★★★★

大好きで欠かさず読んでいる森 浩美さんの家族短編集
今回は今までと趣が異なり「人生の閉じ方」を描いた終活短編集となっています。

「月の庭」 「つまらない人」 「人生の部品」 「メンテナンス」 
「いちにさんぽ」 「おばあちゃんのSuica」 「準備万端」 
「三塁コーチャーは腕をまわせ」
これら8編が収録されています。

終活短編集ではありますが重くて暗い印象ではなく、いつもの日常風景からの延長線上での「死」を捉えた物に仕上がっています。

今回も大きな事件が起こるわけでもなく派手さはないけれど、心にしっとりと響いて来る内容です。

「おばあちゃんのSuica」 では他界したおばあちゃんにもう逢って謝る事が出来ない主人公建太の後悔の気持ちが痛い程伝わり、切なくなりました。

「親孝行したい時に親はなし」と言いますが、いつか必ず訪れるその日が来る事を頭に置いて悔いのないように生活して行きたいと心から思える作品集でした。




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