★★★
2021年11月9日、99歳でご逝去された瀬戸内寂聴さんの最後のエッセイ。
波乱万丈な人生を送られた寂聴さん。
壮絶な戦争体験、防空壕で母と祖父を亡くした時の気持ちを想像すると言葉を失う。
99年の歳月の中で、次々と旅立つ作家仲間、寂聴さんの哀しみが胸に迫って来る。
ショーケンや三島由紀夫との交流は興味深くその人脈の広さに改めて驚かされた。
エッセイが終わりに近づくに連れ死を意識する文章が目立つ。
「充分、いや、十二分に私はこの世を生き通してきた。」の言葉に凛とした強さを感じる。
あなたの愛くるしい笑顔が大好きでした。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞