わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

信仰/村田 沙耶香【レビュー】

★★★

「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」
「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」
6話の短編と2篇のエッセイが収録。

表題作の『信仰』は米・シャーリイ・ジャクスン賞にノミネートされた作品。

冒頭の「なあ、永岡、俺と、新しくカルト始めない?」のっけから心鷲掴み。
こんな軽くて珍妙な誘い文句は初めて聞いた。

カルト商法に誘われた主人公の動向が奇天烈で面白い。

信じる事の危うさを軽妙なタッチで描き不思議な世界に引き寄せられた。

固定観念をぶっ壊す沙耶香ワールドは健在。




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