★★★★
シンプルな文章でありながら、行間から溢れ出るイヤミスの空気に吸引されるかの様に一気読み。
主人公は婚活をしながら公立中学校で学校司書をしている27歳の柿谷莉歩。
どうしても結婚したい彼氏はイケメン敏腕営業マン、33歳の宮田博之。
しかし博之には重大な秘密があった。
莉歩、博之だけではなく、教師の曽根原、生徒の浅倉、二本柳、その他の登場人物達。
読み進めていくと、それぞれが抱える闇の深さを知り、その多面性に慄く。
泥濘(ぬかるみ)は想像以上に深く、泥沼に足が埋まってしまった様で、読み終えると人間が怖くなる。
凄い小説だ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞