★★★
中山七里さんのデビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第1弾は幼稚園を舞台にしたミステリー。
主人公は、埼玉県の片田舎から都内の幼稚園に赴任してきた幼稚園教諭・26歳の神尾舞子。
待機児童、親同士の確執、騒音など様々な問題を抱える中、動物の惨殺事件が立て続けに発生、そしてついに最悪の事件が起きる。
登場人物は一癖も二癖もある人達ばかりで逆にそれがリアルでもある。
ただ事件の深刻さに反して犯人もその動機も想像の範囲内で軽さが否めないのが残念。
さらりとは読めるけれど、全体的にもう少し捻りが欲しかった。
次作に期待。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞