★★★
湊かなえさんの連作短編集です。
「空の彼方」 「過去へ未来へ」 「花咲く丘」 「ワインディング・ロード」
「時を超えて」 「湖上の花火」 「街の灯り」 「旅路の果て」
の8編が収録されています。
「空の彼方」でスタートした未完の物語(原稿用紙)が北海道を旅する人から人へと渡って行き、それぞれに自分自身の人生と照らし合わせたり、未完の小説の続きを想像したりしながら物語は展開して行きます。
そして数十年後にその未完の小説が辿り着いた先は。
ラストでは全てのパズルのピースがぴたりとはまり、「物語のおわり」となります。
今回の小説には湊さん独特の毒もなければサスペンス要素もありません。
刺激を求めて手に取ると物足りないかも知れませんが読後感の良い作品になっています。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。