★★★
「神秘的な子供」「特別な少女」「無垢な女の子」「ただのわたし」
4話収録の連作短編集。
小学5年生の亜耶は画家の父、パート勤めの母、6歳の弟と家族四人で平穏に暮らしている。
亜耶が常に話し掛ける実態を伴わない彩。
少女期特有の妄想?それともホラー?イマジナリーフレンド?
先行きが全く読めないまま、不穏なアイテム、ナイフの登場にビクつき、校舎の二階から飛び降りる亜耶に危うさを感じる。
自分を、神秘的で特別な存在だと信じこむ亜耶。
それこそが、幼さの象徴であると思うも、特別と凡人、大人と子供の狭間で揺れ動く心情がリアルだ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞