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クレイジー・フォー・ラビット/奥田 亜希子【レビュー】

★★★★

「クレイジー・フォー・ラビット」「テスト用紙のドッグイア」
「ブラックシープの手触り」「クラッシュ・オブ・ライノス」「私のキトゥ」
噓や秘密を敏感に嗅ぎ取ってしまう主人公・愛衣の五つの年代を切り取った連作短編集。

実際に起きた事件や事故、音楽などを絡めながら愛衣の成長が描かれる。

甘酸っぱい香りが立ち込めると人の嘘に気付いてしまう。
こんな特殊能力は悲劇だ。

そのせいで愛衣は小学生の頃から人間関係が上手く築けない。

愛衣の悩みは誰もが経験して来た事で懐かしさと共に苦みが込み上げる。

だが失敗もきっと成長の糧となるはずだ。




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