★★★
『犬棒日記』に続く第二弾。
本作でも作者のモニタリングぶりに唸らされる。
駅周辺、外食先、スーパー、公園、電車内、空港、様々な場所で見掛けた人達の身なりや言動から、その人達の背景まで想像を張り巡らせていく。
私も不審な人物を見掛けた時は、しばし見つめてしまうけれど、自分の想像を遥か超えた先まで推理していくさまは小説家ならではか。
ショートショートになりそうなイヤミス風エッセイもありその観察眼と推理力に脱帽。
コロナ禍が反映されている事もあってギスギスしている人達が多いが、こんな時こそ温かい光景に出くわしたいものだ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。