★★
「本書は、取材に基づいたフィクションです。」と巻末にあるが、梨園の名門松島屋の妻・博子さんと、世界的写真家・田原桂一さん、実名で描かれた本書はドキュメンタリーの様な読み心地。
奇跡の様に出逢い、磁石の様に惹かれ合った二人だが、田原氏は前妻と離婚調停中。
博子さんは梨園という世界で生きる女性。
その純愛を貫き通すのは並大抵の覚悟では成し得なかったと想像する。
ただ、見目麗しい著名な男女であるが故に別世界での出来事の様に感じる。
また周囲への配慮による物かも知れないが全体的に淡白で小説としての面白さは感じられなかった。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。