わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

快晴フライング/古内 一絵【レビュー】

★★★

第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作で、古内一絵さんのデビュー作でもある本著。

「快晴フライング」「夏のエール」2篇収録。

舞台は廃部寸前の弓が丘第一中学水泳部。
主人公は自己中の龍一。
メンバーはダメダメ部員ばかりで顧問は全くやる気が感じられない。

そんな状況で水泳部の再建を目指し立ち向かって行く、言うなれば王道の青春ストーリー。

主人公やメンバーの成長、顧問の気持ちの変化などベタな展開ではあるけれど、性同一性障害に苦しむメンバーと「マカン・マラン」シリーズに登場するシャールさんの存在が物語に温かさと深みを出していた。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)