★★
悠木 シュンさん、初読み。
爽やかな青春物を想像していたら全くそんな要素はなかった。
主人公はバトン部に所属する中学3年生の小笠原幸。
地元のテレビ局がコンクールの密着取材に来る事が決まり、幸は退部を申し入れる。
退部の本当の理由を教師にも友人にも明かす事が出来ない幸。
幸がひたすら隠し続ける4年前の出来事が気になって一気に読むも、クラスメイトのカツアゲ事件、親友との仲たがい、クラゲという渾名の男子の葛藤など、要素が多過ぎてまとまりがない印象を受けた。
文章自体は読みやすいが、肝心の事件がうやむやになった感じで残念。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」