わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

オオルリ流星群/伊与原 新【レビュー】

★★★★

人生の光と影、そして未来への希望を感じる作品。

高3の夏、空き缶で作成した巨大なタペストリー。
そこに描かれたのは一羽の青い鳥・オオルリ。

その特別な夏から28年。
45歳になった同級生の今が描かれる。

年齢を重ね、守りに入った日々を過ごし、新たな道へと進む者へ鬱屈とした思いを抱く者。
同級生の死の真実を知り心乱される者。
社会の理不尽に心が折れ、引き籠り生活を送る者。

葛藤を抱えながら、それでも天文台を完成させるという1つの目標に向かう中で、再び皆の心が通い、自分の人生を見つめ直す姿に胸打たれる。

全ては生きていてこそ。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)