★★★★
人生の光と影、そして未来への希望を感じる作品。
高3の夏、空き缶で作成した巨大なタペストリー。
そこに描かれたのは一羽の青い鳥・オオルリ。
その特別な夏から28年。
45歳になった同級生の今が描かれる。
年齢を重ね、守りに入った日々を過ごし、新たな道へと進む者へ鬱屈とした思いを抱く者。
同級生の死の真実を知り心乱される者。
社会の理不尽に心が折れ、引き籠り生活を送る者。
葛藤を抱えながら、それでも天文台を完成させるという1つの目標に向かう中で、再び皆の心が通い、自分の人生を見つめ直す姿に胸打たれる。
全ては生きていてこそ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞