★★★
『緑のなかで』『おれたちの架け橋』の2編収録。
北海道大学の広大な敷地内にある、外壁が緑のツタで覆われた緑旺寮に入寮している大学生、啓太が主人公。
春夏秋冬、学内や寮で行われる多種多様のイベント。ザ:青春と言う感じでキラキラ輝いていて微笑ましい。
私自身も短大の時、寮に入っていたのでクリスマス会の物真似披露などが蘇り懐かしくなりました。
しかし爽やかで平穏な物語だと読み進めて行くと
途中で刹那的な思いに囚われる。
どうか予想が当たりません様にと祈りながらページを捲る。
涙が溢れる。
2編を順に読む事で悲しみはより深くなる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。