★★
初読みの作家さん
主人公は東大を出て大手銀行の執行役員にまでのぼりつめた大谷俊哉。
妻、小百合と一見平穏な暮らしをしている様に見えますが十年来の愛人、水原麗子との浮気を楽しむ日々を送っています。
そんな中、兵庫県丹波の実家に住んでいた86歳の俊哉の母が亡くなった事から物語は始まる。
田舎の墓に入りたくないと言い出す妻の小百合。
それが元で俊哉は愛人の麗子に「一緒の墓に入ってくれ」と勢いで言ってしまう。
登場人物が皆、揃いも揃ってぶっとんだ人ばかりで共感出来る人物もおらず最初から最後までコメディドラマを観ている様でした。
今時のお墓事情、墓じまい、最近たびたび耳にする死後離婚
興味深い内容ではありましたが、軽い印象の物語でした。
※余談ですがP38 2行目 「はい、大谷ですか」の「か」は「が」の間違い
同じくP38 10行目<お母さま>は清子のセリフなので<お母さん>の間違いだと思います。
誤字脱字が目立ち、途中で引っ掛かりを覚え気持ちが中断してしまうのが残念でした。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。