わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

アルツ村/南 杏子【レビュー】

★★★★

ここは楽園かそれとも地獄か。

北海道の奥地に存在する選ばれた者のみが入村出来るシルバーアーツ福祉村。
別名「アルツ村」。

認知症の人ばかりが住むこの村は一見平和そうだ。

夫のDVから娘と共に逃げ出しアルツ村に辿り着いた女性を軸に物語は展開する。

認知症の彼らの世話をするのは森羅万象の万象から名を取った「バンショウ」と呼ばれる人々。
衣食住全ての雑事を無償で行ってくれる。
そんな上手い話がある訳ないと思いながら読み進めていくと待っていたのは驚愕の真相。

終盤の情景描写は地獄絵図のよう。

高齢化社会にミステリーを融合した衝撃作。




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