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彼女はそこにいる/織守 きょうや【レビュー】

★★★★

家を題材にした三話からなるホラーミステリー。

静岡に位置する賃貸住宅。
この一軒家には人が居つかない。
続く怪奇現象は霊の仕業かそれとも…。

一話「あの子はついてない」から薄気味悪さにゾクっ。
あの子の正体に気付いた瞬間、やっぱりと思いながら物哀しさを感じる。

続く第二話ではフリーライターの高田と不動産仲介業者・朝見が、この家に隠された秘密に迫っていく。
少しずつ真実に近づいていく過程から目が離せない。

最終話「そこにはいない」で、全ての謎が明らかにされる。

人ならざる者も恐ろしいが、それを上回る人間の悪意に背筋が冷えた。




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