わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

物語の種/有川 ひろ【レビュー】

★★★

愛を感じる作品だった。

コロナ禍中に作者が「物語の種」を募集し、選ばれた種から10の花が(物語)が咲いた。

1話目の「SNSの猫」から心鷲掴み。
SNS上と保護猫カフェで人気のタキシード柄をした猫『タキシード仮面さま』が、保護猫カフェから消えた。

「タキ様推し」の彼女の不安と推しへの愛がひしひしと伝わって来て心癒される。

他の9話も家族、親友、宝塚と対象は違っても、其々の物語の中に愛を感じた。

コロナで失った日常もあるけれど目を凝らせば幸せの種はそこここに潜んでいる。
撒いて育ててみれば、自分だけの物語が完成するはず。




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