★★
『死にたい、ですか』を読んで以来、約5年ぶりに手にした村上しいこさんの最新長編。
主人公は、妻に先立たれ、自暴自棄になった58歳の小野大地。
三日月の夜に現れる妻・美月と会話する事だけを愉しみに生きている。
亡き妻の願いで「子どもを育てる」の実践を頼まれてしまった大地は、学童保育所で働く事を決意。
しぶしぶ始めたバイトだったが、様々な特性を持つ子や、親、先輩指導員と触れあう中で、自身の生きる意味を見出していく。
絶賛レビューが多いが、58歳の男性らしからぬ言動に違和感を覚え、予定調和的な結末にも物足りなさを感じた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。