わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

世界が青くなったら/武田 綾乃【レビュー】

★★★★

朝、目覚めたら世界から『彼』が消えていた。

Lineの友達欄にもアドレス帳にも名前はなく、写真立てに入れていた写真からも彼の姿が消え写っているのは自分の姿だけ。
一体『彼』はどこへ消えたのか。

冒頭から心鷲掴み。

ファンタジーを絡めた物語だがリアル世界で生きる人々のいくつもの「if」が描かれる。

人生の岐路で自分が選んだ道、選ばなかった道。
満足している人もいれば後悔している人も。

彼女が辿り着いた『自己満足を売る店』で明らかになる真相はとても切ないけれど、『奇跡が起こる店』にチェンジした瞬間、温かい想いが込み上げる。




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