★★★★★
初読みの作家さんです。
表紙の女子学生の装丁からイメージしていた内容とは程遠いハードなミステリーでした。
主人公の筧井雅也(かけいまさや)は鬱屈とした日々を送る大学生
ある日、死刑判決を受け投獄中の連続殺人犯である榛村大和(はいむらやまと)42歳から1通の手紙が届きます。
面会に行った雅也に「9件目の殺人だけは冤罪なので調査して欲しい」と頼む大和
そこから物語は展開して行きます。
犯行自体は不気味で残酷極まりないのですが、雅也の家族関係、生い立ち、大和の人間関係など徐々に明らかになって行くミステリー要素が面白くて一気読みでした。
終盤に近付くに連れ明らかになる事実に驚愕したのもつかの間
再びのどんでん返し、そしてエピローグのラスト1ページで三度衝撃を受けます。
その後を想像させ、うすら寒くなる結末は秀逸です。
著者の他の作品も読みたくなる程、面白かったです。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば