★★★
静謐さ漂う作品。
物語の舞台は瀬戸内のレモン島にあるホスピス『ライオンの家』
主人公は、若くして余命を告げられた海野雫。
ライオンの家の代表者・マドンナやスタッフ、ゲストと呼ばれる患者達、犬の六花(ロッカ)と触れあいながらその時を迎えるまでが描かれている。
ホスピスでは毎週日曜日に入居者がリクエストできる『おやつの時間』があり、おやつと共にその人の人生の一コマを垣間見る事が出来る。
生まれ方も死に方も自分では選べない。
それなら一日、一日をちゃんと生き切り、最後まで人生を味わい尽くしたいと思う雫に心を寄せながら読了。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。