★★★★
ショッキングなプロローグから一気に惹きつけられる。
主人公、大学生の籬翔太は飲酒運転中に赤信号を無視し、横断歩道を渡っていた81歳の老女をはね、そのまま逃げてしまう。
その後、逮捕され裁判になるが自己保身に走る籬に対し、遺族の無念を思うとやりきれない気持ちになる。
懲役4年10ヶ月の実刑判決が出るも、亡くなった者が戻る事はない。
ほんの一瞬の過ちで、加害者、加害者家族、被害者遺族、それぞれの日常が崩壊し、一生それを背負って行かねばならない。
籬翔太と被害者の夫・法輪二三久の二人を通し真の贖罪の意味を考えさせられる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。