わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

僕の種がない/鈴木 おさむ【レビュー】

★★★★★

涙腺緩みっぱなし。

主人公はドキュメンタリーディレクターの真宮勝吾。
イタさを武器に面白いと思われる作品を順調に制作している。

そんな勝吾の元へ、人気お笑い芸人の入鹿一太から自身のドキュメントを撮影して欲しいと依頼が入る。
余命半年と宣告された一太に勝吾が提案したのは無精子症を克服し子供を作る事。

男性不妊がテーマだが作品を通して描かれるのは命の重み。

綺麗事だけではなく人間のエゴイズムな部分の描写は実にリアルだ。

いくつもの奇跡が重なり自分が存在している事を改めて感じさせてくれる。
受け継がれる命のバトンに感涙の一冊。




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