★★★
惨すぎる。
幼少期に受けた性的虐待によるトラウマ、負の連鎖、原因を突き詰めれば如何様にも言えるが、そんな言葉では言い尽くせない怪物と化した女の復讐ミステリー。
家族から愛されず、幼少期から凄まじい暴力を受け続けた主人公が、その代償行為の様に次々と子供達を死に追いやる姿に慄然とする。
自らの手を汚す事無く、性を餌に男達を手懐けコントロールする様は、もはや人とは思えない。
ネットの普及で生活は一変し、沢山の恩恵を受けたが犯罪の巣窟、ダークウェブの存在は脅威だ。
そこに群がる男達と主人公の底なしの悪意に同情の余地はない。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」