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彼女が天使でなくなる日/寺地 はるな【レビュー】

★★★★

物語の舞台は九州北部にある人口300人の星母島。
島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、悩める人々が救いを求めて訪れる。

ワンオペ育児で疲れ果てながらも「完璧な母親」という幻想に執着する理津子。

39歳という年齢でありながら母親から天使と呼ばれその束縛から抜け出せない愛花。

ヒリつくような苦しさが文中から漂う。

島で託児所を併設した民宿を営む千尋との出逢いが彼女達を変えて行く。
一見ドライでクールな千尋から発せられる言葉の数々が胸に刺さる。

誰もが未成熟で歪な心を抱えている。
それを尊重し驕らない自分で有りたいと思う。




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