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なんて素敵な物語。
本を読みながら、今、本を読んでいられる事の昂揚感とトキメキと幸せを感じた。
タイトルの「ぼくもだよ」の意味が解った瞬間の胸の高鳴り。
たった五文字の「ぼくもだよ」に感動する。
神楽坂で盲導犬のアンと暮らす盲目の書評家・竹宮よう子。
この作品の中でよう子が綴る自身の半生に惹きつけられる。
視覚障害者ゆえの孤独や理不尽、母との確執、友人の悪意。苦しみも悲しみも経験したよう子が、本を愛する人達の優しさで癒され、途切れていた縁が再び繋がり出す後半の展開には胸が躍る。
22年の時を経た奇跡のラブ・ストーリー。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。