わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

暗黒残酷監獄/城戸 喜由【レビュー】

★★★

第23回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。

史上最年少受賞作と言う事で文中からは躍動感が伝わって来た。

主人公は、人妻との不倫に暗い愉しみを見いだす高校生・清家椿太郎。
恋愛を絡めたドロドロ系ミステリーかと思いきや、兄の自殺、姉は十字架に磔となって死亡と、家族に次々と不可解な出来事が起こり始める。

椿太郎が家族の隠された秘密の真相に迫って行くミステリー。

言葉遊びの様に続く会話のキャッチボールは新鮮でリーダビリティは高い。

ただ有りえなさ過ぎる展開と、誰にも感情移入出来ない事で面白さを味わうまでには至らなかった。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)