★★★★
「逃女」「永遠」「小火」の三編収録。
埼玉県警・何森稔が相棒の荒井みゆきと共に事件を追う。
外国人技能実習生を取り上げた第一話から心を持っていかれる。
会社の上司を刺し、姿をくらましたベトナム人女性はどこへ逃げたのか、そしてその背景にあるものは。
私の暮らす街でも外国人技能実習生の姿を頻繁に見掛けるようになった。
架空の出来事ではなく、今ある現実を突きつけられる。
パパ活がテーマの『永遠』とコロナ禍の失業と貧困を描いた『小火』も非常にリアル。
社会全体に蔓延る問題について考えさせられ関心を持つ事の重要性を痛切に感じた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。