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2020年1月5日から12月3日までの生活を綴った綿矢さん初の日記に、2021年の最新の心境を記したあとがきを加えた作品。
親族とのスキー旅行、四歳になる息子さんとのツーショット写真から始まる日記だが、その後は当然コロナ禍での生活が中心に記されている。
毎日、朝刊で感染者数の増減をチェックしては一喜一憂していた日々。
綿矢さんの日記を追いながら昨年を振り返り、恐怖に震えていた時期から少しずつ慣れが出て来た当時の心境が蘇る。
俳優さんや女優さんの自死に触れた9月の日記には私も同じ感情を抱き苦しくなった事を思い出す。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。