★★★
「人間が一番怖い人も」「救済と恐怖と」「子供の世界で」
「怪談ライブにて」「恐怖とは」「見知らぬ人の」「怖ガラセ屋サンと」
7話収録の連作短編集。
この世のものではない異形の存在も、生きている人間も怖い。
けれど一番恐ろしいのは、恨みを持ったまま亡くなった者の怨念だ。
自業自得、因果応報とも思えるが、この恐怖は鳥肌物。
恐怖をナメた者たちに「怖ガラセ屋サン」が下す容赦ない鉄槌。
中でも『子供の世界で』はイヤミスとホラーを融合させた味わいがあり、その恐ろしさに震える。
素直に読んでいくと、思わぬしっぺ返しにやられる恐怖本。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」