★★
16年前に起きた地震で温泉が涸れてしまった山深い場所にある岐阜県宝幢村を舞台にしたミステリー。
主人公は地震で家族を亡くし伯父夫婦と暮らす希子。
衰退して行く村の為に、村役場の課長・竜哉との結婚を勧められる。
そんな中、村おこしのために雇われたブロガー・茗が突如姿を消してしまい、希子は隣家に住む高校生の耀と真相を探り出すのだが。
閉塞感漂う村社会の人間関係に息が詰まりそうになる。
魅力的な登場人物が一人もおらず、己の欲を満たすだけの自分勝手な人間ばかりで誰にも感情移入出来ない。
明らかになる真相も黒く読後はどんより。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」