わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ディープフェイク/福田 和代【レビュー】

★★★★

他人事とは思えない恐ろしさを孕んだ作品。

一瞬で世界の人と繋がり有効活用すれば素晴らしいSNSだが、悪意を持つ人間が使えば凶器にもなる。

タイトルのディープフェイクとはAIによる画像合成技術の事。
標的を貶める為に時間と手間を掛けフェイクニュースや偽の画像、動画を作る。
それが拡散される事によって追い詰められていく主人公の姿が臨場感を伴って描かれ、頁を捲る手が止まらない。

下らない事をする犯人に天罰下れと願い、被害者に一日も早く平穏が訪れる事を祈りながら読んだ。

誹謗中傷は犯罪だ。
昨今のSNS問題に警鐘を鳴らす良作。




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