★★★★
ひたすらに重く苦しみを伴う作品だ。
慰安婦の事をある程度知っているつもりだった。
読み進むに連れ自分の認識の甘さを思い知り、知っているつもりと真実の間には天と地ほどの隔たりがある事に気付かされる。
騙され連れて来られた彼女達は、人間扱いされず軍事物資として運ばれて来たという。
そして来る日も来る日も男達の穴となり拒む事は許されない。
戦争が男達を獣にしたのか?
いや、どんな言い訳を並べたとして決して許される行為ではない。
二度と会えない故郷の家族を想いながら、翡翠色の海へ向かいアリランを歌う彼女達の姿に涙が止まらない。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。