わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

それでも旅に出るカフェ/近藤 史恵【レビュー】

★★★

『ときどき旅に出るカフェ』に続くシリーズ第二弾。

海外の様々な珍しいスイーツと軽食、飲み物を提供するカフェ・ルーズ。
オーナーの葛井円と、このカフェに足繁く通う奈良瑛子、それぞれに事情を抱えた客達の人間模様が描かれる。

見た事も聞いた事もないメニューが次々に登場し、それらの料理の描写に食欲をそそられる。

でもホクホクとしてばかりではいられない。
時はコロナ禍真っ只中で円の店にも影響が。
店を開けば、高飛車な男性客や訳あり女性も登場し一気に不穏な空気が立ち込めた。

固定観念に囚われない生き方を応援してくれる美味しい一冊。




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