★★★★
1970年代、昭和の芸能界を背景に描かれたスター誕生物語。
438頁の厚みも村山さんの柔らかい筆致で苦にならず読み易い。
また、ピンクレディーや新御三家、山口百恵に内山田洋とクール・ファイブ、水前寺清子や平尾昌晃先生まで、有名芸能人の名前をもじった人物が多く登場する事で、読み易さに拍車を掛けている。
福岡から上京して来たミチルと東京育ちの我儘なお嬢様・真由。
反目し合っていた二人が切磋琢磨しながらスターダムの階段を駆け上っていく姿が目に浮かび、いつの間にか応援していた。
ミチルと真由、二人の輝きが眩しくも清々しい。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。