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ガラスの殺意/秋吉 理香子【レビュー】

★★★★

秋吉 理香子さんの作品なので、きっと捻りがあるんだろうと冒頭から様々な想像をしながら楽しめた作品。

殺人事件に高次脳機能障害を絡ませた展開は斬新でラストまでドキドキしながら一気に読めました。

交通事故に遭い、記憶障害を負った柏原麻由子が主人公。
記憶出来る時間は10分~20分程。

認知症の母親を持つ刑事、桐谷優香のエピソードを本筋に大きく絡める事で読者の意識をそちらに向かせる趣向はお見事でした。

二転三転するストーリー、騙し騙される展開だけに留まらず、親子・夫婦間の在り方、愛情の深さも感じ、読後感も良い秀作です。




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