わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

傷だらけの僕らは、それでもいつか光をみつける/汐見 夏衛【レビュー】

★★★★

毎回グッと来る汐見作品。
本作も良かった。
何より主人公・香月瑠璃の性格が自分とオーバーラップして、共感の連続だった。

友人と深い付き合いをしようとして、本心と本音をさらけ出す瑠璃。
バスケ部の部長になった事がきっかけで、状況は一変する。

言葉の使い方って本当に難しい。
全く悪気がなく発した言葉が、相手にとっては、とても嫌な言葉だったり。
けれど逆に相手が発した言葉で傷つく自分もいる。

瑠璃が吃音で悩む五十嵐紺と出逢った事で、自分自身を見つめ直し、人との距離の取り方を学ぶ事が出来て良かった。

大人が読んでも刺さる青春小説。




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