★★★★
「父とカメラと転売人」
「七十八年目の手紙」
「最後の月夜を君と」
「わたしの七人の魔女」
四話収録の連作短編集。
シリーズ第二弾となる本作もしみじみと良かった。
ファンタジーを思わせるタイトルだが、その要素は全くなく、今を懸命に生きている人たちに寄り添った物語だ。
お涙ちょうだい的な空気にならず、淡々と描かれているのがいい。
『天国宅配便』の配達人が、依頼人から生前に託された遺品を受取人に配送する。
故人の想いが込められた小包に感涙。
今はもう会えない人達から届く贈り物は愛と優しさに満ちていて、いつまでも幸せの余韻が続く。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。