★★★★
誰だって消し去りたい過去の一つや二つあるだろう。
私も年齢を重ねても未だに、あの時ああしていればの後悔ばかり。
医師の両親を持ち自らも医師を目指す川嶋有人は中2の時にアレルギー発作を起こした転校生を助けようとして失敗。
その1度の失敗がきっかけで引きこもりになり叔父の勧めで奈落の底と思える北海道の離島・照羽尻島で暮らし始める。
閉塞的だが皆家族の様に暮らす島民や4人の級友との出逢いで有人は前を向き始める。
過去は変えられない。
けれど自分の気持ち次第でいくらでも未来は変える事が出来る。
読後は優しさと温かさに包まれた。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」