★★★★★
圧巻。
長年抱いて来た弁護士という職業に対する疑問に対し明確な回答を得た思いだ。
女性警察官が起こしたホスト殺害事件。
弁護をする事になったのは弁護士の父を逆恨みにより殺された過去を持つ持月凛子。
被疑者の二転三転する供述に翻弄されながらも真実を追い求めていく凛子と共に事件の真相を追い続けた。
その時々で自分なら何を考えどう行動するか考えさせられる。
もし自分が被疑者の立場なら「罪を憎んで人を憎まず」とは到底思えない。
ましてその母親を慮る余裕などない。
憎しみの連鎖に息が詰まるが弁護士としての矜持を貫く者達に感服する。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。