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invert II 覗き窓の死角/相沢 沙呼【レビュー】

★★★★

ヤバイ、どうしよう。

シリーズ第二弾まで距離を取っていた城塚翡翠。
本作で完全に彼女の虜になる。

全世界の女性を敵に回しかねないユルフワあざと女子、てへぺろうっかりさん・翡翠。
一話の『生者の言伝』でも、そのたぐいまれなる魅力を存分に撒き散らし15歳の少年を釘付けに。

やれやれと思っていれば次の二話『覗き窓の死角』で、彼女の内に秘める孤独を知り、正義や正しさを貫く姿に感動する。

倒叙ミステリならではの、犯人と翡翠のスリリングなやり取りに興奮し、思いも寄らぬトリックと真相に騙される喜びを感じた。

余韻が残るラストも好き。




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