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晴れ、時々くらげを呼ぶ/鯨井 あめ【レビュー】

★★

第14回小説現代長編新人賞受賞作品。

有数の進学校・峯山高校の図書室を舞台にした青春ストーリー。

主人公は小説家の父親を亡くし他者に無関心な高2の越前亨。
1学年下の図書委員・小崎優子は毎日学校の屋上でクラゲ乞いをする不思議ちゃん。
クラスには優等生ながら厳しい父を持ち万引きに走る関岡、個性豊かな登場人物が其々の理不尽と戦っている。

空からクラゲを降らせる事で理不尽な世界へ反抗し現状を変えたいと願う小崎。

著者のメッセージ性や本を愛する気持ちは伝わって来るが有名作家さんや作品が頻繁に出て来る事で食傷気味。

次作に期待。




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