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くちなし/彩瀬 まる【レビュー】

★★★

彩瀬 まるさんの短編集。

「くちなし」 「花虫」 「愛のスカート」

「けだものたち」 「薄布」 「茄子とゴーヤ」 「山の同窓会」

これら7篇が収録されています。

1つ目の「くちなし」を読み始めてすぐに、不倫相手の腕が取れると言ったSF的な要素が現れ独特な世界観になっています。

全7篇の内、何作かはこういったSFやファンタジーの物語です。

どちらかと言えばそう言った類が苦手な事もあり、個人的には
男女の感情の細やかな揺れを感じた「愛のスカート」
床屋の店主と主人公の女性の日常がサラリと描かれた「茄子とゴーヤ」が好みです。

全体を通して独特で奇妙な雰囲気のある短編集に仕上がっていました。




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