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たそがれ大食堂/坂井 希久子【レビュー】

★★★★

ああ、懐かしい。
幼い頃、両親に連れていって貰ったデパート最上階にある大食堂を思い出す。

ショーケースに並ぶ色とりどりの美味しそうなメニュー。
でも結局選ぶのはいつもお子様ランチ。

そんなノスタルジックな記憶を呼び起してくれる本作は、存続の危機に瀕していた大食堂を起死回生させるお仕事&グルメ小説。

昭和の香りを感じながら心地良い時間が流れる。

従業員達がぶつかりながらも、同じ目的を持って奮闘する姿に心打たれる。
一触即発かと思われた人達が互いを知り、分かり合える心地良さ。

マルヨシ百貨店バンザイ!
古き良き大食堂バンザイ!




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